最初にお伝えしておきます。本案件は、今のところ当社では製作不可です。
未来志向型ブラシ製品とでも言いましょうか?今までに無かった、できなかったブラシ製品が、今後登場しますよというお知らせです。
ブラシ業界でいう、平線植込みブラシというジャンルのブラシ製品になります。主に小型のブラシ製品に採用される植毛方法で、一番ポピュラーなのは歯ブラシになります。
今までの構造は、図の通りです。
樹脂台の植毛穴に、毛材を固定するために平線(金属片)を用いるのですが、それは真鍮製やステンレス製が一般的でした。
植毛穴の内側側面に金属片を埋め込んで毛材を固定しているため、樹脂に埋め込むことが可能な固い金属である必要がありました。市販の歯ブラシ(特に透明なもの)を見るとよくわかります。
しかしながらリサイクルの観点から見ると、樹脂+金属であるため完全リサイクルが難しかったのです。
今回紹介する植毛機では、上記の金属片を樹脂片にすることができるようになりました。つまり完全リサイクルが可能になったのです。
「1本くらいリサイクルできても?」・・・何をおっしゃいますか?旅館、ホテル等の宿泊施設で捨てられる使い捨て歯ブラシを、もしすべて完全リサイクルすることができると考えますと、非常に膨大なリサイクル活動ということになります。
今後このような形で、「ブラシ+リサイクル」とか「ブラシ+生分解」などという、地球に優しいブラシ製品が次々に登場すると思われます。「ブラシ+○○」の○○に何が入るのかが非常に重要です。ぜひ皆さんも一緒に考えていきましょう。
・・・ただ、植毛機自体が入手困難です。国の施策で補助が必要かと私は思います。