新商品?のご提案

あるお客様との打ち合わせから、当社では製作したことのないタイプの植込みブラシ(手植え)を試作してみました。(もしかしたら他社様では既に販売されているかもしれません)

 通常、植込みブラシ(機械植え)は固い樹脂に穴をあけて、その底にブラシ毛材を挟み込んで芯線を植え込みます。そうすることでブラシ素材は穴の底で2つ折りの状態になり穴からピンと立ち上がったような形状を作り上げることができます。(下図参照)

図1

図1

植込みブラシ(手植え)は、植毛用の樹脂に打ち込み用の厚み無い場合や、打ち込みが不可能な固い金属などの素材のときなどに用いられる技法です。穴の底に芯線を植え込むのではなく、植毛穴に大小を付けた穴を貫通させ、その大小を利用することでブラシ素材を穴の底に留まらせ、芯線の代わりにつながった針金を用いて、ミシン目のような形で植毛を行っていきます。(下図参照)

図2

図2

今回は、植込みブラシ(手植え)で、植毛用樹脂にあえて柔らかい素材(ゴムやウレタン樹脂)を用いて植毛作業を行いました。

メリットとしまして、Rの付いた部分にこのブラシを使用できるという点が挙げられます。また、円柱状の形をしたものに巻き付けて使用することもできます。
今までは複雑なRの付いた樹脂素材への植毛は難しい部分がありました。しかしながら、この技法は平面の樹脂素材に植毛を施し、その後Rに合わせて植毛用樹脂を曲げて使用することが可能であるという点が大きな特徴になります。(写真3)

写真3

写真3

もちろんブラシ素材も毛丈も自由に選択できますので、使用用途の幅はかなり広いと思われます。

もし、このような技法にご要望があるお客様がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。
オーダーメイドとなりますので、御自身だけのブラシを製作してみてはいかがでしょうか?

追記

樹脂製の土台にブラシ毛材を植え込む製品が完成しました。