チャンネルは、スチール?ステンレス?

以前、取り上げたテーマではございますが問い合わせを多くいただいているため、再度ご説明致します。
当社で取り扱うチャンネルブラシにおいて、毛材を挟み込む金属部分をチャンネルといいます。その素材は大きく分けると2種類ございます。

①スチール(亜鉛メッキ軟鋼)

当社において使用頻度は一番高く、多くの分野で用いられています。軟鋼のため加工しやすく、亜鉛メッキを施しており耐久性は並となります。価格的にも安価で消耗品としての位置付けにあるブラシにおいては使いやすい素材となります。
しかしながら、「スチール = 鉄」のため水を多く使用する現場においては錆が気になるところです。なれの果てではありますが、長時間連続使用すると写真の通りチャンネルが錆びて朽ちてしまいます。そうなると毛材を挟み込むことができなくなり脱毛につながります。ちなみに写真は3年間、ほぼ毎日24時間連続使用した結果だそうです。スチールのチャンネルをご使用の場合はこうなる前にブラシ巻替えを行うことを推奨します。

錆びで朽ちたチャンネルブラシ

錆びで朽ちたチャンネルブラシ

②ステンレス

当社におけるステンレスチャンネルは複数種類ございますので、用途に沿ってご提案しております。スチールに比べると錆びにくく、耐久性があります。場合によってはチャンネルよりも先に毛材が摩耗してブラシの機能を失うこともございます。その場合は新たにブラシ製作することをお勧めします。若干ではありますが、スチール製のチャンネルより高額になります。また、錆びにくいという特徴はございますが絶対に錆びないというわけではございませんのでご注意ください。

以下を目安に使い分けていただくたく思います。

  • 水を多く連続使用する場合は、ステンレスをお勧めします。
  • 一定時間でブラシを交換する現場(時間によりますが)では、亜鉛メッキ軟鋼でも十分対応可能です。
  • 消耗品であり、毛材の摩耗によりブラシ交換をお考えの場合は亜鉛メッキ軟鋼で十分対応可能です。
  • 長期間(~3年位?)ブラシの交換の予定を考えない場合は、ステンレスを推奨します。
  • 精密機器を取り扱う現場では、比較的ステンレスが採用される場合が多いです。

迷ったら当社に相談してください。最適で最良なチャンネルブラシをご提案します。ブラシのことならお任せください。