ブラシ業界の未来: 当社が担う役割と責任

他社受け皿としての当社の立ち位置

最近全国から、こんなブラシ製作可ですか?というお問い合わせが増えています。要因はいろいろ考えられますが、聞くところによると何社かの同業者が廃業するためとのことです。そのため、継続して今までと同等のブラシ製品を、できれば同価格でほしいということが理由のようです。
つまり、今までのブラシメーカーの受け皿として当社を選定していただけているようです。しかしながら、その場合はいくつかの注意点がございます。下記の通り問い合わせの例をいくつか記載致しますので、参考にしていただけると幸いです。

図面、ブラシ現物はあるので全く同じ条件で製作してほしい。
もちろんほぼ同等の製品に仕上がることを目指します。しかしながら、ブラシの植毛機はオーダーメイドであることが多いため、寸分狂わず同じ形状に製作することは不可能です。植毛機ごとに特徴がございますので、必ず試作することをお勧めします。特にチャンネルブラシにおけるチャンネル規格は、関東関西で異なる場合もあるようですのでご注意ください。
ブラシ現物のみしかないのですが製作可能ですか?
ある程度は現物から推測可能です。しかし、ブラシ部分が摩耗しきってしまっているような状況である場合、もともとの外寸は分からないこともございます。出来る限りの情報をいただけますと、御希望の製品に近づけることが可能になります。
価格面で、今までのメーカーと同額にしてほしい。
お気持ちは分かります。しかしながら、いろいろな取引の方法があり、複数の受注を複合的に捉え、利益の出しやすい製品、そうでない製品、これらを合わせて製作を請け負うメーカーもあります。したがって、単品でその製品だけを抽出して価格が合うかというと、そうでない場合の方が多く見受けられます。当社は、1つ1つ厳密に原価計算を行い、価格を決定致します。よってご希望に沿えない価格となる場合もございますので御理解ください。
納期をとにかく最短にしてほしい。
先述のように、メーカーごとに使う植毛機が異なります。あるメーカーでは簡単にスピーディーに製作可能な製品であっても、他のメーカーでは植毛機の設定自体の変更を必要とする場合もあり、時間を多く必要とする場合もあります。もちろんその逆もあり得ます。良い製品を長く使っていただくためには、適切な製作時間が必要です。御理解いただき、慌てることなく納期に余裕をもってご相談ください。
使用する毛材を今までのメーカーに合わせてほしい。
もちろん、毛材メーカーが判明していれば当社も同じものをご用意できます。しかし、メーカーが不明だった場合、現物ブラシの毛材のみを確認してメーカーを探り当てることは困難です。毛材メーカーや生産地は山ほどあり、当社が取引をしていない毛材メーカーもございます。その場合、特徴をなるべく寄せて提供することしか叶わない場合もございます。

どんな状況であっても、時間を多くいただく必要がございます。良い品質のブラシ製品を長く御愛用いただくためにも、問い合わせいただく際は時間に余裕をもってお願い致します。ブラシのことなら何でもお任せください。