どんなブラシ素材がいいの?
いざ、現場でブラシの導入について検討される際、どのような素材が良いのかといったお問い合わせをいただくことが多々あります。
今回は、化学繊維の各ブラシ素材に焦点を当てて、どのようなブラシ素材が適当であるか?をご説明いたします。大まかに工業用の現場においてもちいられる化学繊維由来のブラシ素材は、大きく分けてナイロン(NY)・ポリエステル(PET)・ポリプロピレン(PP)・塩化ビニール(PVC)の4種類となります。
比較-耐熱-
熱に強い順番に並べてみると、NY・PET・PP・PVCとなります。特にPVCに関しては、耐熱温度が60度と、非常に低くなっており、熱を帯びて作業をする現場には不向きとなっております。 また、PPに関しても熱に強くはありません。
比較-吸水性-
水を吸いにくい順番に並べてみると、PP・PVC・PET・NYとなります。使用用途によりますが、NYは吸水性が高く、水を含んでしまうため、水を含んだ状態では毛腰が弱くなり、ブラッシング力が著しく低下します。PPは水を全く吸水しないため、水を使う現場でもブラッシング力が落ちることはありません。
比較-比重-
軽い順番に並べてみると、PP・NY・PET・PVCとなります。PPを使用することで、比重の軽いブラシを製造することが可能となります。
比較-耐久性-
耐久性に優れた順番に並べてみると、NY・PP・PET・PVCとなります。ブラシを長く持たせたいとお考えの方には、断然NYをおすすめします。また、PPは毛先が割れやすいというデメリットがあります。
比較-金額-
単価の高い順番に並べてみるとNY・PET・PP・PVCとなります。しかしこれはあくまで素材に対する単価の値となり、製品として見たときの価格の違いは、微々たるものとなりますが、大量注文の際には、参考になさってください。
まとめ
以上、大きく5項目で簡単に比較を行いましたが、特にご指定やご要望がない限り、当社といたしましては、NYをおすすめしております。上記比較からもわかるように、単価は若干高いものの、吸水性以外では、NYはほぼ上位に位置しております。ブラシはモノに接していると、クセになり、ブラシ部分が歪曲してしまうことがあります。しかし、NYに関しては、適度な屈曲回復性があるため、ほかの素材よりもくせになりにくいという特徴もございます。また、NYは長時間の連続使用に耐えられるという特性もございます。
その他詳しくは、当社ホームページ「ブラシ素材紹介」のページをご覧下さい