ブラシ素材(化学繊維)の耐熱・耐薬品について

耐熱について

最近、耐熱や耐薬品性におけるブラシ素材のお問い合わせが多く見受けられます。
もちろん化学繊維は熱で溶解しますが、使用環境により大きく異なりますので、一般的な耐熱性をご紹介いたします。

当社で扱っている化学繊維は、

  1. ナイロン
  2. ポリプロピレン
  3. 塩化ビニール
  4. ポリエステル

大きく分けると以上となります。

これらの耐熱性は以下の通りです。

1.ナイロン(約110℃) > 4.ポリエステル(約100℃) > 2.ポリプロピレン(約70℃) > 3.塩化ビニル(約60℃)

となります。

このほか、耐熱に特化したブラシ素材で、コーネックスという耐熱性アラミド繊維も取り扱っております。
この素材は、約270℃まで耐えうる素材となっております。

これらの耐熱温度は使用環境(湿度・風・使用時間)により大きく異なり、この通りでないことが多いため、当社といたしましては、試験的に使用していただいてからの正式な導入をおすすめしています。

そのために、試作品やサンプル等、協力できる部分は全力で対応いたしますので、耐熱関係でお困りの方は、お問い合わせください。

耐薬品について

ブラシ素材の耐薬品性について
薬品に対する耐性について、重要な点は耐アルカリ性・耐酸性を把握することです。
アルカリ・酸性各々に強弱の特性をもっており、薬品でブラシ素材が融解してしまうのを防ぐためにも、非常に重要なチェック項目となります。
簡単に説明すると以下の通りとなります。

ナイロン

【酸性】★☆☆☆☆
【アルカリ性】★★★★☆

ポリプロピレン

【酸性】】★★★★☆
【アルカリ性】】★★★★☆

塩化ビニル

【酸性】★★★★☆
【アルカリ性】★★★★☆

ポリエステル

【酸性】★★★☆☆
【アルカリ性】★★★☆☆

薬品については薬品の濃度や温度、使用時間、使用方法によって結果が異なる場合が多いです。
重要なのはお使いの薬品を正確に把握した上で使用方法に関しても正確にお伝えいただき、その環境に適したブラシを制作することが望ましいと思われます。

薬品に関しては非常に難しい点が多いため、制作前に一度お問い合わせいただければ適切なブラシ素材をご提案いたします。
また、耐熱と同様、試作品やサンプルもご提供できますので、お問い合わせください。

お問い合わせください

熱と薬品に関しては、実際の使用方法と同等の環境でお試しいただくのが一番と思われます。
作ってみたけれど熱や薬品に負けてしまい、使用不能にしまうのは悲しい話です。
良い製品をお作りいたしますので、お客様には精度の高いブラシを使っていただき、満足していただきたく思いますので、よろしくお願いします