抜けにくいチャンネルブラシ

チャンネルブラシの脱毛防止

チャンネルブラシにおいて、脱毛してしまうという課題を抱えている企業が多く見受けられます。
対応策として、当社では「チャンネルブラシのカット部分」からの脱毛を防ぐ方法を独自に採用致しました。

このカット方法は、ブラシの先進国のドイツにおいては主流になりつつあるようですが、新たな機械装置の導入を要するため、日本においては未だに浸透していないのが実状です。
当社におきましては一部ではありますが、この新カット方法を導入したチャンネルブラシを提供できる運びとなりました。

新カット方法と従来のカット方法の比較

一言で申しますと、カット用の刃が2枚から4枚に変更になった点にあります。

チャンネルブラシの脱毛防止

左が新カット方法の刃の向き、右が従来のカット方法の刃の向き

このメリットとしては、2点あげられます。
1点目として、芯線(チャンネル内部の針金)を抑え込むようなカットの方法にあります。

抜けにくいチャンネルブラシ図解

新カット方法と旧カット方法の切り口のイメージ

この図において、従来のカット方法では両横からの力しか加わりませんが、新カット方法においては、両横からの力に加えて上下からの力も加わるようになります。

このことによって、従来よりも芯線(チャンネル内部の針金)が外部へ抜け出ることが少なくなり、脱毛しにくくなります。

2点目のメリットとしては、カット時のチャンネルの膨らみを防止できる点が挙げられます。
従来のカット方法では、チャンネルを潰しながら切る過程で、カット部の根本部分が若干膨らんでしまうことがあります。(0.3mm~0.4mm程度)
チャンネルが膨らむことで、チャンネル内のブラシ素材密度が適度でなくなり隙間ができ、ブラシ素材がチャンネル内で動いてしまうことがあります。

チャンネルブラシの脱毛防止

左が新工法での膨らみ、右が旧工法での膨らみ

この状況で使用を続けると、使用するときの圧力等により、脱毛につながってしまうことがあります。
新カット方法では、電動式のカット用機械装置を用いてのカットとなるため、膨らみを少なくすることが可能となります。
よって、チャンネル内のブラシ素材密度を適度に保つことができ、脱毛防止につながります。

以上、チャンネルブラシの脱毛等でお困りのお客様は、一度ご相談ください。