本年も宜しくお願い致します。本年こそは良い年になるよう心より願っております。
新型コロナウィルスの蔓延が落ち着かないなか、昨年はロシアとウクライナの戦争が勃発し、また長引くインフレ、為替相場の不安等々、なかなか良いニュースが無い一年であったと思います。また、度重なる物価高騰による値上げの連続によって、混沌とした商環境となっています。
その影響からか、製品の仕入れ価格を見直すお客様が相次ぎ、切り替え用の見積り依頼を多く見受けます。これはチャンスなのでしょうか?私はチャンスではなくピンチであると考えております。この事象はブラシ業界の全体のキャパが増えたわけではなく、単に他社へ仕事が流れるだけの現象で、新たなモノや市場が生み出されるわけではありません。実質、価格競争へ突入したということになります。経験から言いますと、この状況が続くと必ず製品自体の品質は下がります。「安かろう悪かろう」で、価格だけに目が向くようになり、より良い品質の製品供給は困難となります。これによって、業界全体の士気が低下し国内における製品需要は海外へと流れてしまいます。
上記が現実のものにならないためにも当社は品質を下げません。原材料やコストは削れる部分を何度も吟味し努力致します。「いいモノを安価に適正価格で!」これを合言葉に、新たな分野や新たな市場を求め前進し挑戦します。既存に頼らず、新しい視点で業界をリードしてまいります。難しい目標ではありますが、今年も一年宜しくお願い致します。