ブラシによる研磨

研磨に関して

最近問い合わせが多くなっている「研磨」に関してお話します。
「研磨」は「洗浄」と並んで、ブラシ製品の需要のなかで最も多い目的のひとつです。

  • 「球体の中を研磨しながらきれいにしたい」
  • 「パイプの内部を磨きたい」
  • 「機械部品の表面を滑らかにしたい」

以上が最近いただいた依頼の一例です。

研磨に適したブラシの素材

研磨に適したブラシ素材として、「金属線」「研磨材含有ナイロン(グリッド)」が挙げられます。
なかには回転速度をかなり上げて、ナイロンウェーブを用いてガラス等を研磨しているというお客様もいらっしゃいます。
しかしながら、一般的には上記2点がよく使用されています。
「金属線」は、研磨より「削り」に適しているかもしれません。強力なバリを削りながら取り除く目的に使われたり、しつこい汚れをこそぎ落とすことなどに用いられたりしています。
ケースバイケースですので正解はありませんが、「研磨(研ぎ磨くといった目的)」には「グリッド」のブラシ素材が適していると思われます。
ブラシでの研磨では、砥石などで行われる「面」の研磨だけではなく、ワーク全体を包み込むように研磨できるといった特徴もあります。

グリッドの御紹介

当社で提案できるグリッド素材は、以下の4種類が挙げられます。

ブラシ素材研磨剤含有ナイロン炭化ケイ素

①炭化ケイ素(シリコンカーバイト)
一般的なグリッド素材で、酸化アルミナよりは研磨力が強く研磨仕上げが粗くなります。
価格は標準です。

ブラシ素材研磨剤含有ナイロン酸化アルミナ
②酸化アルミナ(アルミニウムオキシド)
一般的なグリッド素材で、炭化ケイ素よりは研磨力が弱く研磨仕上げはマイルドになります。価格は標準です。


ブラシ素材 セラミック
③セラミック
炭化ケイ素、酸化アルミナと比較すると、より強力な研磨力があります。価格は高価です。


研磨剤含有ナイロン(ダイヤモンド素材
④ダイヤモンド
グリッド素材のなかで、最も強力な研磨力があります。また耐久性にも優れていますので、長時間の研磨作業には適しています。
価格は非常に高価になりますので、購入の際はブラシの仕様や使用方法、使用環境をよく相談する必要があります。

最後に

当社ではブラシの種類とブラシ素材の組み合わせ方で、その効果を最大限に発揮できるよう使用環境や使用方法を考慮し、お客様に満足いただけるブラシ製品を御提案致します。何なりと御相談下さい。