環境に配慮したブラシ素材の提供が可能になりました

バイオマスプラスチック毛材のご案内

日本バイオプラスチック協会(JBPA)に正式に認定された環境に配慮したブラシ毛材が完成しました。これは「原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的又は生物学的に合成することにより得られる高分子材料」と定義づけされています。

  1. 地球温暖化防止
  2. 化石燃料資源の依存度低減
  3. 自然環境の保全

上記3点に貢献することを目的としています。

わたしたちのブラシ市場はここ数十年間の間に、価格、供給など様々な観点から獣毛から石油由来のプラスチック毛材への移行が急速に進みました。しかしながら将来の地球環境の維持や、持続可能な社会作りのためには、限りある石油資源の乱用に大きな疑問符を抱くことがあります。
そこで生まれたのがこの「バイオマスプラスチック毛材」となります。

現行でご提供できるブラシ線形は0.15mm~0.5mmとなっておりますので、興味のある方はご相談ください。

ご紹介

現在は植物由来90%以上のブラシ毛材に識別表示認定が行われ、日本バイオプラスチック協会認定の表示をすることが可能となっています。
ただし、新しい素材、特殊な素材であるが故、価格は非常に高価となっております。
今後の見通しとして、90%以上を緩和し、植物由来成分を含むことが前提に、認定がなされる方向に動くことを期待します。
そうすることで、地球環境への配慮を持ち、かつ安価でブラシ毛材を提供できることにつながっていくのではないでしょうか。

一つ例を挙げますと、旅館で使われている歯ブラシ、基本これは使い捨てであって家に持って帰って使う人はおられないと思います。
こういった製品にこそこのバイオマスプラスチック毛材が適しているのではないかと考えられます。
ブラシ業界に身を置く私が言うのも変ですが、この使い捨ての歯ブラシは一体どのくらいの量がごみとなり、廃棄されているのでしょうか。
現在は歯ブラシに使われる毛材の代表格として、612ナイロンが使用されています。ただしこれは石油由来であるがため、燃やせば有害物質が発生しますし、リサイクル可能なものでもありません。
お客様の口腔内環境の一端を担っているという自負はありますが、その一方で環境破壊の一端も担っているというのもまぎれもない事実であります。
これを再生可能であったり、自然に還る自然由来のブラシ毛材に変更することができれば、いくばくかは地球環境の保全に尽力できるのではないでしょうか。

こういう事例は他にも多々あると思われます。地球環境保全の実現に向け、扱いやすい価格に落ち着くことを祈りつつ、このバイオマスプラスチック毛材の動向に注視していきたいと当社は考えます。